DMM GAMESでは、一緒に働ける新しい仲間を
募集しております。
interview
吉田 周助
吉田 周助
大学卒業後、メガバンクへ入社。ロシア駐在等を経て、ベンチャー経営に参画。2019年6月にDMM.com入社。その後EXNOAへ移り、2021年3月よりCOO室(現・CEO室) 室長として経営企画・事業開発業務を管掌。2022年9月より広報室 室長を兼任。
この記事の3つのポイント
- 企業の経営やエンタメサービスの企画・開発に関心のある方に向けた記事です。
- CEO室 室長の吉田がEXNOAでの「経営企画」や「事業開発」業務について紹介します。
- EXNOAの個性や組織風土、今後の展望についても語ってもらいました。
多角的な事業モデルと自由度の高さがEXNOAの強み
ー様々な事業を展開するDMMグループにおいて、EXNOAはどのような存在なのでしょうか?
EXNOAは、元々DMM内でゲーム領域における新規事業として2011年にスタートしています。その後、グループ随一の事業規模にまで成長し、2018年には分社化。以来、DMM.comをはじめとするグループ各社との密接なシナジーは保ちつつも、独立した経営を行っています。
そういった立ち上がりの経緯から、EXNOAは基本的にはゲームや派生するエンタメ事業に軸足を置いています。そして、その事業モデルはゲーム業界の中でもなかなかユニークではないかと思っています。
我々は「DMM GAMES」というマルチデバイスゲームプラットフォームの運営を軸とする会社ですが、ゲームタイトルの国内外パブリッシングや内製開発など、自社でのコンテンツ投資も積極的に行っております。
「DMM GAMES」で配信している一つ一つのコンテンツやIPの広がりやファンの熱狂を大切にしており、個々のコンテンツが大きくなることでプラットフォームも活気づき、結果的にプラットフォームとしてのコンテンツラインナップもまた増えていくと考えています。
プラットフォームとパブリッシングの両輪で事業を展開しながら、誰もが知るビッグIPから尖ったユニークなIPまで幅広く取り揃えることで、通り一遍な戦い方に固執することなく上手くリスクを分散させ、柔軟な選択肢と自由度を持ちながら新しい試みをどんどん仕掛けることができる。これは、EXNOAならではの強みではないかと思っています。また、当然ながら「DMM」という土台もまた我々のビジネスを強力に後押しし、戦う上での様々な選択肢を与えてくれます。
「攻め」も「守り」も、なんでもやる
ーCEO室での具体的な業務内容を教えてください。
会社の現在地と中長期の目標とのギャップを埋めるために、会社における課題の整理や、事業戦略の策定、新規事業や投資の推進、他企業様との提携といった、経営企画・事業開発業務を行っています。事業の課題、言い換えれば「伸びしろ」を見つめて、社内の各事業部と一体となって解決に取り組みます。
特に、複数部署を横断したプロジェクトの推進や、非ゲームを含む新しいエンタメ事業の企画、全社の投資管理や事業戦略の検討、経営会議の運営など、個々の事業部の分掌に当てはまりづらい「隙間」を埋めるような、遊軍的な動きが多いかもしれません。組織が大きくなってくると、「誰かがきっとやるだろう」と部署間でお見合いしてしまうシーンや、役割の縦割り化によってスピーディなアクションが取りづらくなるケースが発生しがちです。そういったことが起こらないよう、先回りするのが我々の仕事です。
また、私自身は広報業務も兼務しており、自社パブリッシングタイトルの宣伝PRはもちろんのこと、近年は企業広報やインナーコミュニケーションにも力を入れています。直接的に業績にインパクトを与える業務ではないかもしれませんが、会社の成長を長い目で見た時に、社内外の多くの人にEXNOAの魅力やポテンシャルを感じてもらうことは大切だと考えています。目先の課題だけでなく、未来へ目を向けて、取り組むべきことは何でもやります。
ーEXNOAの成長を第一に考え、業務を遂行しているということでしょうか。
その通りです。CEO室としての主語は常に「会社」であるべきだと思っています。CEO室という部署自体は、社内ではじめから決まった役割や機能を持っているわけではありません。だからこそ、会社が成長するために何をしなければいけないかを領域問わず考え、日々動いています。振り返ってみると、「攻め」も「守り」も、本当に様々な課題に取り組んできましたし、CEO室の取り組みは常に変化し続けてきました。
また、役割や機能が固定されていない分、CEO室のメンバーにおいては、会社や事業の課題を一人ひとりがどれだけオーナーシップを発揮できるかが重要だと思っています。僕たちは経営者でもなければ、コンサルでもない。課題を乗り越えるために、自らの守備範囲を決して限定せず、一当事者として手段を問わず泥臭く手を動かしていくスタンスを大切にしています。
「主人公」として経営課題に向き合う
ーEXNOAはどんなカルチャーの会社ですか?
会社としては「心と時代に残る、興奮を生みだす。」というミッションを掲げ、これを達成するために大切にすべき意識、行動としての3つのバリュー「主人公であれ」「冒険をひとつ入れる」「パーティと乗り越える」を定めています。
中でも「主人公であれ」は、特にこの会社を象徴するバリューだと思っています。
EXNOAは、各メンバーの意思やイニシアチブを尊重する会社です。誰かの指示を待つことなく、会社やプロダクトの置かれている状況や抱える課題を「自分ごと」として捉えた上で、やりたいこと・やるべきことを能動的に提案できる人、責任を持って遂行できる人が特に活躍しています。また、そういった人にはどんどん裁量や機会が与えられます。
また、DMMグループ全体に言えることかと思いますが、やはり新しいことへのチャレンジのハードルが圧倒的に低い会社だなと思います。チャレンジの結果、当然失敗も多く生まれますが、失敗を投資と捉える懐の深さがあると思います。
EXNOAに関しても、従業員1,000名規模となった今も、ベンチャー気質で風通しが良く、フラットな組織だと思います。変なプライドや派手さとは無縁で、事業を成長させることや新しいビジネスチャンスを生み出すことに貪欲な人たちが集まっている印象です。
ーCEO室ではどういった人たちが働いているのでしょうか。
DMMグループで長く活躍してきた人、他社で実績を築いてきた人、両方が在籍しています。いずれも、難題を乗り越えてきた経験や、何かしらの突出した強み、そして自分自身の考えや強い意思を持っていることが特徴です。
また、僕とチームメンバーの関係性は、いわゆる普通の「上司と部下」だとは思っていません。僕は決して各メンバーの上位互換ではなく、僕も含めてCEO室のメンバーは対等であり、それぞれが違う強みや経験を持った「総合格闘家集団」だと思っています。採用の場面においても、常に「僕にはない強みがある人」であることを基準としていますし、僕自身の役割は各メンバーが強みを最大限に発揮し、会社の課題解決に繋がるよう後押しすることだと思っています。
ーEXNOAのCEO室ならではのやりがいを教えてください。
CEO室は、その名の通りCEOの東條の直轄部署です。そのため、東條の言ったことを実現する部署なのではと思われる方が多いのですが、CEO室のメンバーはそれぞれが武器を生かし、自律的にやるべきことを考え、行動しています。
逆に意思決定権者が近くにいる分、新しいことへ挑戦する時・変化を起こそうとする時には、スピード感を持って進めていける。これは、CEO室ならではだと思います。経営に近い場所で、会社の未来に関わる重要な意思決定を導いたり、答えのない難しいプロジェクトを推進する場面も多いので、緊張感もありながらやりがいを感じます。
EXNOAには成長するための良い条件が揃っている
ーEXNOAの今後の展望と課題について教えてください。
最近はオンラインゲーム市場全体としてみると成長は緩やかになりつつあり、ヒットを生み出す難易度も上がっています。
しかし、EXNOAはパブリッシャーとしてのユニークなコンテンツノウハウや、プラットフォーマーとしての差別化されたポジション、DMMグループ固有のユーザーベースといった、独自の武器を複数持ち合わせています。これらの掛け算によって、僕たちにしかできない一手が打てることもあれば、全体として上手くリスクをコントロールすることもできます。武器があることによって、投資をし続けることができるということ自体が、今後より「価値」になっていくのではと思います。
オンラインゲームに留まらず、より広い範囲でゲーム・エンタメに投資していきたいと思っていますし、国内のみならず海外でのビジネスも拡げていく考えです。
また、「二次元コンテンツ」というもう一段広い枠組みで考えると、我々の事業はDMMグループ内のライツや、アニメ、電子書籍、同人コンテンツ領域等との親和性も高いです。これまでもやってきましたが、グループ内でのビジネスの掛け算はもっとたくさん出来ると思います。また、EXNOAらしさを活かしてゲーム・エンタメを拡大、展開していくことは、グループ全体の伸びしろに繋がると思っています。
そして何より、EXNOAは今後も守りに入ることなく、「さらに攻める」という意思がある会社です。これまで築き上げてきた土台を大切にしつつも、新しい強みを育てること、そのための投資を積極的に行っていくことが、変わらぬスタンスです。
一方で、ゲームやエンタメには「正解」はありませんし、ニーズやトレンドも目まぐるしく変化します。ユーザーに驚きや興奮を届けるサービスを生み出すことは本当に難しいことですし、「これなら勝負できる」と信じて賭けることができる投資をどれだけ仕込んでいけるかが課題です。
ー最後に、CEO室の今後の展望をお聞かせください。
会社としての目標や展望を描いたり、その実現のために汗を流すのが我々の仕事なので、CEO室として将来的にどうなりたいかは正直あまり考えていません。会社の状況やその時々の課題によってCEO室として担うべき役割は変化しますし、CEO室というのはあくまで「器」に過ぎないので、今後必要に応じて形を変えていくこともあるかもしれません。
既存事業の課題に向き合っていたり、新規事業の立ち上げをしていたりすると、その過程で自然とCEO室からスピンアウトしたり、別の部署で役割を担うこともあります。CEO室という部署は特定のミッションに縛られていないからこそ、会社にとっての新しい機能や機会をどんどん生み出していくことがゴールなのかもしれません。
※インタビュー内容は、取材当時のものです。